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暑さと上手につきあう:着物の熱中症対策のポイント

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Photo by Satoshi Hirayama on Pexels.com

こんにちは。着物が大好きなひりまるです。

毎日、ホントに暑くて溶けちゃいそうです。でも、今日は着物で出かけたい、という日もありますよね。ただでさえ暑いのに、着物を着たら暑すぎて、熱中症で倒れるんじゃないか、と心配です。

でも、大丈夫です。ちょっとした工夫で、ずいぶん快適になります。

今回は着物を着たときの熱中症対策のポイントを紹介します。

着る素材を選ぶ

着物を着るときに素材を選びましょう。大まかには、化学繊維の素材より天然素の方が熱がこもりにくいです。

肌着

夏用の肌着を選びましょう。着物用に作られた夏物の肌着が、よいでしょう。または、洋服の時にもつけられる冷感性のインナーもよいかと思います。

長襦袢

襦袢は正絹や麻などの、天然素材のほうが熱がこもりません。科学繊維のものでしたら、クール加工をしているもののほうがおすすめです。

長襦袢は省略する、という方法もあります。肌着に衿や襦袢の袖がついているものなら、肌着と襦袢が1枚ですませられます。ただ、夏の着物は薄いので、透けないか確認してください。透ける場合はもちろんですが、おすすめしません

小物

伊達締めなどもウレタン製のものより天然素材である正絹のものがおすすめです。

帯板やウエストベルトなどはメッシュ製のものの方が涼しいです。

帯枕はヘチマ枕麻枕のほうが熱がこもりにくいです。

帯は芯の入っていないものの方が涼しく感じられます。

とは、言ったものの、新しく買いそろえるのも大変です。持っているものの中から最善のものを選べばよいと思います。

着物の着方

着物は首から手や足まですべて布で覆われているので、とても暑く思えるかもしれません。でも、実はちゃんと空気の通り道があるようにできています。

主に次の2点を意識しましょう。

衣紋(えもん)を抜く

まずは衣紋(えもん)を抜いてきましょう。衣紋とは首の後ろ側の空きのことです。ここを適度に空けることで空気が通ります。

身八ツ口にゆとりを持たせる

着物は身八ツ口(みやつぐち)があいています。身八ツ口とは脇の空きのことです。ここも空気の通り道です。着物を着たら、脇下の部分の着物を少し上に引き、袖下の部分にゆとりを持たせましょう。空気が通りやすくなります。

暑さ体策グッズの活用

直射日光を遮る

日傘麦わら帽子など、直射日光を遮るためのグッズを使いましょう。陰を作るだけでずいぶん涼しく感じられます。着物の雰囲気や場に合わせて選んでくださいね。

風をいれる

ハンディファン扇子などを使うのもおすすめです。着物は袖も広いです。袖の中で体に向けて風を当てるとずいぶん涼しく感じます。ちょっとお行儀が悪いかもしれませんが・・・

冷却剤で体を冷やす

冷却シートや保冷剤で体を冷やすのもおすすめです。

最初から脇の下に冷却シートを貼っておくと体温も極端には上がりにくいです。着物は身八ツ口が開いているので、着物を着た後に、脇の帯の上のところに保冷剤を挟んでもいいです。

脇の下は体温調節しやすいところです。ぜひ試してみてください。

水分をこまめに取る

携帯用の水分を準備するなどして、こまめに水分補給しましょう。

まとめ

夏の着物は暑そうと敬遠しがちですが、対策次第でずいぶんと快適に着ることができます。もともと暑いのでとってもさわやかにというわけではありませんが・・・

自分のもっていらっしゃるものを上手に利用して夏の着物ライフをぜひ楽しんでいただけたらと思います。

プロフィール
この記事を書いた人
ひりまる

ひりまるの家 
和服リメイク作家 着付け講師
和をさりげなく日常に取り入れたい、そんな思いから着物や帯から欲しいものを形にしようと奮闘しています。
数学教師歴、30年からのハンドメイドへの転向。型紙って空間図形に通じるものがあると感動を覚えています。
お仕事の依頼や作品の依頼はお問い合わせからお願いします。

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