こんにちは。着物が大好きなひりまるです。
新年が始まりました。お正月に着物を着た方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、成人式は振り袖を着られた方も多かったかと思います。
着物を華やかにする小道具の一つとして、重ね衿(伊達衿)があります。重ね衿は、襦袢と着物の間に挟む色のついている衿です。つけると華やかでうじょうおしゃれな感じになります。でも重ね衿ってどうやってつけるの?と思ったことはありませんか。
重ね衿(伊達衿)はピンが1本あれば簡単に付けることができます。今回は基本の重ね衿(伊達衿)の付け方から応急処置の付け方まで説明します。
重ね衿(伊達衿)を着物に付けるための準備
1 広衿の場合は着物の衿幅を半分にします。
最近の着物はほとんど広衿です。半分にできるようにスナップボタンがついていたり引き糸がついています。
バチ衿(最初から着るときの衿幅になっている衿)の場合はそのままです。
2 重ね衿を半分に折ります。
折らなくて良いタイプの重ね衿もあります。最初からおられている場合は、そのままで大丈夫です。
3 着物の背中心と重ね衿の中心をあわせます。
着物の衿の山と重ね衿の山が同じ向きです。
背中心は後ろになりますので、重ね衿を着物より控えて見えないようにします。
重ね衿はうしろは着物より控えて、肩の辺りから見えるようにするときれいです。
重ね衿(伊達衿)を付属のピンで着物に付ける
重ね衿に付属のピンがついています。それを使って着物の衿に重ね衿をつけます。ピンは通常3本ついています。
1本目は、背中心あたりをとめます。ちょうど真ん中のところはスナップボタンがあったり糸がついていたりするので、とめにくいです。あとの2本は背中心から8㎝くらい離れたところをとめます。背中心以外の2本は肩よりも背中側になるように注意してください。
もし、1本しかない場合は背中心のあたりをとめてください。
ピンには歯が3本あります。真ん中の歯が重ね衿側に見えるようにします。両端は着物の方に入れて着物と重ね衿をとめます。
重ね衿(伊達衿)を着物に縫いとめる
ピンを使うよりも重ね衿(伊達衿)を縫い付けてしまった方が崩れにくく綺麗に着付けることができます。重ね衿を縫い付ける方法をお伝えします。
背縫いから左右に8㎝ぐらい縫い止めます。
針目は粗めでかまいません。ざくざく縫ってください。あまり細かすぎると、つってしまったりしてきれいになりません。
応急処置①:ヘアピンを使って重ね衿(伊達衿)を着物に付ける
重ね衿を付けようとしたら、付属のピンがない!って時は焦りますよね。でも、意外なもので代用できます。意外なものって何かというと、ヘアピンです。先が丸い短めのピンがあすすめです。
ヘアピンを1本使って背中心の近くあたりをとめます。着物と重ね衿を下から挟むようにしてとめます。
応急処置②:クリップを使って重ね衿(伊達衿)を着物につける
重ね衿をつける意外なアイテムに事務用のクリップもあります。事務用のクリップを使って着物に重ね衿を付けます。
クリップは1つでも良いですし、心配な場合は3本使っても良いと思います。
止め方はヘアピンの場合と一緒です。着物と重ね衿を下から挟むようにしてとめます。
応急処置③:重ね衿(伊達衿)をいい感じで着物に重ねる
もうクリップもピンも何もない!てときはようがありません。クリップでとめられているつもりで重ね衿を着物に重ねて着ます。ちょっと難しいですが、着物の衿を整えるときに少し丁寧にするとうまくいきます。
着物の重ね衿の付け方のまとめ
もう一枚着物を重ねてきているように見えるのが重ね衿(伊達衿)です。着物は重ねるほど格が上がっていきます。それに衿に一つ色が入るだけで華やぐので、気分も上がります。
市販の重ね衿でなくても、お気に入りのレースを重ね衿として使うこともできます。
いろいろな重ね衿で着物のおしゃれを楽しんでください。