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着物を長く楽しむコツ:衿の汚れ問題を解決!自分でできる復活方法

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こんにちは。着物が大好きなひりまるです。

着物を着ようと思ったら衿にシミが・・・目立つところにシミがあると、着るのにかなり抵抗があります。

あまり使用されていない着物でも、衿に汚れが・・・というのはよくあります。なんと言っても衿が一番汚れやすい😅

この着物はもう、着ることができないかなあ。この着物、気に入ったのになあ、残念だなあと思った経験ありませんか。

実は共衿の左右を反対に付け変えるだけで、シミが目立たないようにできる場合があります。

そこで、今回は私の着物の共衿を付け変えた方法を紹介します。この方法で、お気に入りの着物をもう少し楽しむことができるかもしれません。

着物の衿の汚れを確認しよう

まずは、着物の衿の汚れを確認してみましょう。

私の着物は広衿の着物でした。両方の衿がシミのようににじんでいました。広げると衿の幅の中央あたりにシミがあることになります。

着物は衿の部分が二重に重なっています。上の方の衿は下の衿より短いです。着物を着たときに衿のところに布の線が出ています。この上に重なっている衿のことを共衿(または掛け衿)といいます。下の方の衿を本衿(または地衿)といいます。

シミのある共衿を着物から外します

1 身頃側の方を本衿から外します。

共衿と本衿がくけられています。そこをほどきましょう。

共衿の両端の部分も本衿とくけられています。こちらはちょっと中の方をくけてあるので共衿を少し持ち上げたら糸が見えると思います。

2 衿の端の方の共衿を外します。

次は反対の方です。こちらは、裏衿と一緒にかがってあるので、裏衿も外すことになります。共衿のついている部分だけ外すと良いと思います。

こちら側の共衿は、見頃側より縫い代部分が多いと思います。

衿の中はいろいろな布が重なっています。そのため、中の方にはそれらの布を押さえるためにしつけがかけられています。これも共衿を外すのに必要な分だけ糸を切りましょう。

共衿が完全に外れたらオーケーです。

共衿の左右を反対にして本衿につけます

1 共衿にアイロンをかけます

共衿の裏側からアイロンをあてて、折りじわをとります。

裏衿の中に折り込まれていた方を見頃側につけます。見頃側につける方の縫いしろを1㎝とってアイロンで押さえます。

つまり共衿だけを180度回転させるということです。共衿のシミは残りますが、着たときに見えない位置に移動するはずです。

共衿の両端は元々折り曲げてあったあたりで曲げて、アイロンで押さえておきましょう。

2 見頃側の方の共衿と本衿をくけます。

共衿を半分に折って中心を確認しましょう。共衿の中心と背中心をあわせてまち針でとめます。

背中心から共衿の先の方まで本衿に沿わせながらまち針でとめていきます。

左右の共衿の長さが同じであることを確認したら、端の方から共衿と本衿を交互にすくいながらくけます。

針目は1㎝くらいで良いと思います。衿肩あき(肩のラインの衿のところ)から衿肩あきまでは、少し細かい針目の方が良いかもしれません。

次に共衿の両端と本衿と縫い止めます。こちらは少し粗い針目でかまいません。折り曲げた際のところではなく、少し奥の方を縫いとめます。縫い糸は少し緩ませておくと良いでしょう。

3 衿の端の方を閉じます 

共衿を本衿に沿わせて折り曲げ、裏衿の中に挟み、まち針でとめます。これも衿の中心から左右に向かってまち針でとめていきましょう。

衿の中側の布は、元のように伸ばしてゴロゴロしないように注意しましょう。

まち針を打ち終わったら、端からくけていきます。衿の方は、本衿と共衿の両方をすくうようにしましょう。

また、糸が表に出ないように注意しましょう。糸が布の表側ではなく裏側を通るイメージです。

縫い目が表に出ると上のようになってしまいます😅↑

共衿と衿裏を外すときに、ホックの糸も切っていると思います。

ホックも縫っておくと安心です。このとき、表側に糸が出ないように注意しましょう。

共衿のし身の部分が衿の端の方に移動しているのがわかります。広衿は着るときは半分に折り曲げます。つまり、着たら見えない部分にシミが移動しています。

衿の汚れ問題を解決!自分でできる復活方法のまとめ

衿のシミだけで着物が着れないなんて本当にもったいない、と思ったのがはじまりでした。

共衿は一番汚れのつきやすい衿の部分を覆うことで、着物を汚れやいたみから防ぐためにつけられた布だから、汚れたら共衿を変えればいいというのはごく当たり前のことなんですよね。

どうやっても共衿が使えそうにない場合は、他の布を使って掛け衿にするのもアリです。それか、もう共衿を使わない本衿のみってのも良いかと思います。

衿の汚れだけで着るのをためらっている着物があったら、ぜひ試してみてください。

プロフィール
この記事を書いた人
ひりまる

ひりまるの家 
和服リメイク作家 着付け講師
和をさりげなく日常に取り入れたい、そんな思いから着物や帯から欲しいものを形にしようと奮闘しています。
数学教師歴、30年からのハンドメイドへの転向。型紙って空間図形に通じるものがあると感動を覚えています。
お仕事の依頼や作品の依頼はお問い合わせからお願いします。

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